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Raspberry Pi 2B に RetroPie 4.0 を導入する その4 (1/4) OpenMSX

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RetroPieをもう少し調査することにする。

以前のエントリでは、デフォルトではインストールされていないワンダースワンエミュレータをインストールする方法を記したが、やはりRetroPieに和製PCを追加したい所である。ということで、新規にエミュレータを追加したい場合を考えたいが、RetroPieの対応状況によって難易度(というか手間)が変わる。本エントリからは、インストール方法の異なる4種類の和製PCMSX』『X68000』『PC-88』『PC-98の各エミュレータを例にして説明する。

その1:MSX(OpenMSX)の場合(簡単!)

いきなりだが、MSXを和製PCと呼んでいいかはやや微妙な気がする。が、話を進めるため今回はOpenMSXをインストールする。ワンダースワンと同じ手順で良い。

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【厳選】有償/無償で公開されているゲーム専用機のROMイメージたち 後編 実用・メガデモ編

2016/09/18追記 記事が長すぎるので2つに分割しました。
2017/05/19追記 『8BIT MUSIC POWER』をこちらに移動。メガデモOverDrive 2』追加
2019/08/27追記 表題の表現を修正しました。「正規に公開されている」「有償/無償で公開されている」

前回のエントリに続き、動作確認という面目で活用できる正規に入手できるROMイメージを紹介する。後編は実用アプリ・メガデモを中心に紹介する。

音楽ソフト

8BIT MUSIC POWER


キラキラスターナイトを手がけたRIKI氏が中心となって新規開発されたファミコンゲームで、こちらはゲームというよりは音楽ソフトに近い。楽曲提供者はとても豪華。実物のカートリッジがパッケージされて一般販売されている。ムック本も発売されており、付属のCD-ROMにはROMイメージをはじめmp3データ、サウンドドライバNSD.lib対応のMMLデータも収録されている。
http://riki2riki.com/html/0_sample_8bit.html

(FC/FC互換機用) 8BIT MUSIC POWER (8ビットミュージックパワー)

(FC/FC互換機用) 8BIT MUSIC POWER (8ビットミュージックパワー)

実用アプリ

LSDj(Little Sound Dj)

www.youtube.com
ゲームボーイゲームボーイカラー用。ゲームボーイ実機での動作を前提としたトラッカーベースの作曲ソフトで、Chiptuneと呼ばれる音楽ジャンルではデファクトスタンダードとなっている。私も正規ユーザである。専用ケーブルを使ってのMIDIのコントロールや、複数台との同期といった野心的な機能もある。
http://www.littlesounddj.com/lsd/

ROMイメージは有償(498円)で提供されており、購入すると過去のバージョンも含めてダウンロードできるようになる。ただし、データのみの販売であるため、エミュレータではなく実機で使うためには、別途専用カートリッジ(いわゆるマ●コンに相当するもの)が必要。私はGB USB smart card 64Mを使用している。

EverDrive GBというものもあるが、割高&未所持なので言及はしない。
https://krikzz.com/store/home/8-everdrive-gb.html

ChipTuneのイベントでは、ゲームボーイを2台使ってのDJプレイも行われている。ゲームボーイ互換の機種は多数あるが、初代ゲームボーイが最も音質が良いらしい。

バックライト化や本体のライトアップ、プロサウンド化(ノイズ除去)といった改造が行われており、改造用の部品を販売する専門サイトも複数存在する。筆者はHand-Held Legendを利用したことがあるが、発送がとても早かったことを覚えている。
handheldlegend.com

利用したことがないが、Thursday Customsで売られてるものもなかなかよさ気である。

LSDjと双璧をなすゲームボーイ用作曲ソフトにnanoloop(バージョン1.3はゲームボーイ用、2.0はゲームボーイアドバンス用)があるが、こちらは実機カートリッジの販売のみ(=ROMイメージは売ってない)だが品切れが続いていることと、現在はiOS/Android版が存在しておりユーザーがほぼ移行していることから、簡単に紹介するだけに留めたい。
Nanoloop 2.0

nanoloop

nanoloop

  • ume software, SP
  • ミュージック
  • ¥480
play.google.com

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【厳選】有償/無償で公開されているゲーム専用機のROMイメージたち 前編 ゲーム編

2016/09/18追記 記事が長すぎるので2つに分割しました。
2017/05/19追記 キラキラスターナイトDXパーフェクトブック追加、『8BIT MUSIC POWER』移動
2017/12/06追記 『Tobu Tobu Girl』追加
2019/08/27追記 表題の表現を修正しました。「正規に公開されている」「有償/無償で公開されている」

ゲーム機のエミュレータを活用するには、そのゲーム機に適合するROMイメージが必要である。しかし、ネット上にあるROMイメージの99.999%ぐらいは商業作品であり、著作権がある。すでに存在しないゲーム会社のものであっても、ほとんどのタイトルは一定の価値を持つため、知的財産として譲渡されながら生き続けている。旧東ドイツ政府が権利を持っていたが、ベルリンの壁崩壊・東西ドイツ統合の末に権利者不在となったタイトルもあるが非常に稀なケースだろう。ビデオゲームが本当の意味での著作権フリー(パブリックドメイン)になるにはまだまだ先、恐らく我々は生きてはいない。

…と思ったが、スペースインベーダーは2018年に40周年を迎える。つまり、あと10年でオリジナル版のスペースインベーダーパブリックドメインになるわけだ。(2017/12/24追記)
spaceinvaders.jp

カートリッジを所有していればそこから吸出し機を使ってROMイメージを得れば良いが、吸出し機を持っている酔狂な人は殆ど居ないだろう。99.999%ぐらいの人は念写しているのではないだろうか…と思ったが、レトロフリークは多機種対応のROM吸出し機だった。

ここではエミュレータの動作確認のためという面目で、Homebrew(デベロッパとしてのライセンス契約を結ばず同人的に開発されたプログラム)およびデベロッパーからROMイメージが公開されている、ゲーム専用機のROMをいくつか遊んでみよう。お金を出せば(実カートリッジではなく)ROMイメージを入手できるものも含めている。

ただし、SachenやSOMARI等に代表されるアジアンカオスなソフトは、例えパチモノっぽくなくても除外している。だって調べようがないし。後にWiiUで正式配信されることとなった『MOTHER(北米版)』のように、お蔵入りになったがROMイメージが非正規に流出しているタイトルも扱わない。実物、ROMイメージの配布方法に関わらず完成版が存在しないものも扱わない。

RetroPieにおけるほぼ全てのエミュ共通の操作として、STARTとSELECTボタンの同時押しで終了できることは覚えておいたほうが良い。

ゲーム

キラキラスターナイト


2013年に漫画家のRIKI氏が中心となって新規開発されたファミコンゲームで、同人誌付属のCD-ROMにファミコンROMイメージを収録する形で配布されていた。同人タイトルゆえイベントでの頒布のみなので、今からの入手は難しいかもしれない。私はラジオライフの東京ペディションで入手した。30年以上前のファミコンに現代の技術力が惜しみ無く投入されており、キャラが沢山出てもほとんどチラつかないことなど綿密な調整が図られていることがわかる。
キラキラスターナイト公式サイト/ゲーム

キラキラスターナイトDX


2016年9月発売のバージョンアップ版『キラキラスターナイトDX』は実物のカートリッジに収められた形で発売された。メガデモと見紛うほどのオーバーテクノロジーっぷりだが、それに反してゲーム内容は非常にシンプルなので、ハイスコアを目的としない現代のプレイヤーにとっては評価が別れると思う。
http://riki2riki.com/html/0_sample_kirakira_dx.html

(FC/FC互換機用)キラキラスターナイト DX

(FC/FC互換機用)キラキラスターナイト DX

『キラキラスターナイトDXパーフェクトブック』付属CD-ROMにこのゲームが収録されている。こちらは商業誌なので一般書店でも入手可能。

PC版のexeからROMイメージを抽出することができる。個人利用の範囲に留めること
eagle0wl.hatenadiary.jp

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