ど~もeagle0wlです(再)

140文字では収まらないネタを記録するブログ

QuizChan on ブラウザ を公開した

はじめに

生放送中、くいずちゃんのインストールがうまくいかない方からのコメントを見かけたので、インストール不要で本家のインターフェースに準拠した簡易バージョンを作成した。

以下のリンクから利用可能。
www.eagle0wl.net

ブラウザ上で完結するのでWindows以外のOSやスマホからでも解答を投稿できる。iOSニコニコ動画アプリならば「バッググラウンド再生」を有効にすると、ブラウザに切り替えている間も音声は流れ続けるので、雰囲気は崩れないと思われるが、iPhone未所有につき未確認iOS 10で動作確認済み。

Android版アプリはバックグラウンド再生を有効にしても、生放送には適用されないのでブラウザに切り替えている間は音声は切れる。


関連エントリ
eagle0wl.hatenadiary.jp

新刊『大熱血! アセンブラ入門』を戴いた

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坂井さんの新刊『大熱血! アセンブラ入門』を戴いた。ありがとうございます。すこーしだけ協力させていただきました。

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まずこの本は鈍器である。1100ページ以上もある。入門とは。本書は、前作にあたる『熱血! アセンブラ入門』の増補版の位置付けのようである。こんな風にオフィスに届きました。重い!

入門と銘打たれているが、最初に紹介されるCPUはPowerPC。続いてMIPS。最もメジャーなはずのx86の話題が少ないように見えるが、これは様々なCPUを平等に扱った結果目立たないように見えるだけ、だと思う。でも「x86は初心者向けか?」と言われると多分違う。

本書で何度も記されているように、深く考えず、気が向いたときにつまんで読むべき本である。精読しようとすると間違いなくめげる。アセンブリとかCPUとかアーキテクチャの仕様を理解するには、わからない所があっても、何度も何度も繰り返し読んだり書いたりしていれば、ある日突然点が線につながるものなので、私が言うのもアレですが気楽に構えるべきだと思う。

それに、CPUの進化は基本足し算(機能が増える一方という意味)なので、どれか一つのCPUが理解できれば、2つめ以降のCPUを覚えるのはそんなに大変なことではない。頻出するニーモニック(movとかadd)なんかはほとんど同じである。バイナリ読めない人にMIPSちょっと読んでみろって言うのは酷だが、x86読める人にMIPSちょっと読んでみろっていうのは無茶振りではないはず(MIPSはIDA ProだとProfessional版でないと対応していないので難儀する)。

自分は業務レベルではx86とARM、趣味レベルで6502をかじっているが(それで6502の項目ではすこーしだけ協力させてもらった)、8bitから64bitまでのCPUや、FPGA(用のIPコアのアセンブラ)と広範で、カタログみたいに気楽に読む気になれば面白い。6502の項目は、癖の強いコードを吐くコンパイラであるcc65ベースとはいえ(6502対応のCコンパイラの選択肢がないからやむを得ない、gccZ80や6502に対応していない)、6502をある程度解説した書物が新刊で出たという事実もまた面白い。
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隣に着席していたマネージャは、組み込み開発で使っていたというMC68000に強く反応していた。世代の違うエンジニアでもCPUという共通の話題(?)で盛り上がれるので、まさかのコミュニケーションツールとしても活用できる書籍なのではないかと思うわけです。

目次を記したウェブサイトが見当たらないので、目次に記載のあるアーキテクチャ、チップを記す。

※2017/09/17追記 目次が公開されています。
大熱血! アセンブラ入門|書籍情報|秀和システム

PowerPC, MIPS, SuperH(SH), ARM, H8, i386, SPARC, PA-RISC, Alpha, PowerPC(64bit), MIPS(64bit), SH(64bit), x86-64, IA-64, MMIX, M32R, V850, i960, MN10300, FR30, FR-V, Xtensa, AVR, Xstormy16, 68HC11, 68000, VAX, PDP-11, S/390, MIPS16, Thumb(ARM), StrongARM, XScale, ARC, CRIS, M-CORE(モトローラ), MIST32, AArch64, RX, RL78, Blackfin, MSP430, SPU, MicroBlaze, Nios II, Z80, 6502

こうして並べてみるとすごくカオスです…。TRONCHIPは未調査扱いだが、gccのクロスコンパイル環境を整えればいけるらしい。

著者のサポートページは以下。
熱血/大熱血!アセンブラ入門 サポートページ

大熱血! アセンブラ入門

大熱血! アセンブラ入門

伊東の「ニューカルチャーの聖地」まぼろし博覧会に行った 前編 ドローン飛ばした

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(↑この写真は昨年撮影したもの)

静岡県伊東にある『まぼろし博覧会』に行った。日帰りではなく2泊もである。
maboroshi.pandora.nu

8月13日~15日の期間限定イベントである、アホの祭典「真夏のキモ可愛い文化祭」に協力として参加したからである。なぜ自分が2泊もして協力しているかって? まぼろし博覧会の母体である出版社(特に社長)に世話になったことがあるからだ。

この前編のエントリではドローン飛行について記す。後編ではまぼろし博覧会の観覧記録を記したい。

ドローンを飛ばした

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私は、眼前に国会議事堂がある情報セキュリティ会社で、IoTセキュリティを研究していたことがある。その関連で、会社の備品であるドローンを触れる機会があった(もちろん空撮や産業用途ではなく、IoTセキュリティの対象としてだが)。と言っても、私はバイナリを読んだり組み込み機器向けのプログラムを開発したり、自動車セキュリティの診断に関わったことはあっても、ホビーとしてのラジコンマニアという訳ではないので、総フライト時間は微々たるもので、操縦技術は初心者レベルである。

ドローンに関しては、国会議事堂の近隣にある首相官邸にPhantom 3が落ちたのが2015年4月で、すでに産業用途として急速に普及しているので、特に目新しい話ではなくなっているが、一般レベルでは実物を見たことがない人もまだまだ多いはずだし、自分なりに試行錯誤した結果を後学のために記したいと思う。

DJI製ドローンのInspire 1(昨年)とPhantom 3(今回)を飛ばした

去年のゴールデンウィークに、まぼろし博覧会でドローンを飛ばして欲しいという要望を受けて空撮を行ったことがある。その時使ったドローンはDJIの『Inspire 1』。産業用クラスの高額なドローンである。
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(↑この写真は昨年撮影したもの。この敷地はもともと植物園だったそうだ)


これはもちろん個人で所有している訳ではなく、会社の備品の借り物である(一応保険はかけている)。これに先立って、仕事の都合でひとめぼれスタジアム宮城で練習する機会があったので、一応ぶっつけ本番ではない。とはいえ、性能に物を言わせているので、何も考えなくても安定して飛ばせるのはスゴい。都内だと飛ばせる所がないからなー、と思ったが最近墨田区に屋内練習場が出来たらしい。
news.livedoor.com

まぼろし博覧会で飛ばした際には、200グラム以上のドローンに適用される航空法を遵守している。
www.mlit.go.jp

Inspire 1とPhantom 3の比較

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(↑DJIのInspire 1)

昨年行ったInspire 1による空撮がまぼろし関係者で受けたらしいので、本格的にドローンを導入することになった。とはいえ、さすがに4Kとかはオーバースペックだし、高度な操作を行う必要もないし、頻繁に使うわけでもなく、予算の都合もあるので、手頃な価格になった『Phantom 3 Standard』を選定した。
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(↑Anbeeの専用ケースに収めたDJIのPhantom 3 Standard)

今回の夏休みに飛ばしたのはこれである。文化祭の期間は終始曇りがかかっており、スポット的に大雨が降るような天候だったので試験飛行は諦めていたが、朝方(営業時間外)にそこそこ日が指したのでテスト飛行を行った。

試運転レベルに過ぎないが、価格帯が全然違うInspire 1とPhantom 3 Standardを操作して気づいた点を記したい。

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Engrishな和製ゲームを紹介した『This be book bad translation, video game!』を入手した

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ビデオゲームの歴史におけるEngrishな和製ゲームを紹介した『This be book bad translation, video game!』を入手、読了した。
This be book bad translation, video games!www.fangamer.com
jp.automaton.am

同書籍を作成したのは、ゲームの翻訳に関する海外サイト「Legends of Localization」のチームだ。同書籍では1970年代から今日までのビデオゲームの悪訳が集められており、全64ページに99枚のスクリーンショットが掲載されている。運営チームの設立者Toma氏はTwitter上でこの書籍に関し、単純に有名な悪訳を載せただけではないと説明。初期のゲーム開発では翻訳に予算が回されなかった時代背景から、近年散見されるようになった機械翻訳まで、誤った翻訳を歴史ごとに追っていく年代記になっていると伝えている。

本の概要やサンプルはAUTOMATONの記事を見て欲しい。ただし、今のところ入手経路がFangamerのみで、そもそも洋書である。AUTOMATONでは触れられていない、筆者が知る限りの背景情報を記してから本論に入りたい。

本書の背景

本書を執筆した「Legends of Localization」の設立者であるClyde Mandelin(Tomato)は、日本語コンテンツの翻訳を行っている(日本語検定1級を持っており、我々より正しい日本語を使います)。プロフを見ると、日本のアニメ作品を北米で配信しているFUNimation(シン・ゴジラを北米で配給したのもここ)で翻訳業を行っているようだ。糸井重里が監修したロールプレイングゲーム『MOTHERシリーズ』(北米タイトル:Earthbound)の熱烈なファンであり、未だに日本語化されていない『MOTHER3』の非公式英語化パッチの制作にも関わっており、MOTHERシリーズのニュースサイトである「EarthBound Central」の管理人でもある。
earthboundcentral.com

本書を販売しているサイトFangamerの代表で、本書のアシスタントディレクターであるReid Young(Reidman)は、MOTHERシリーズの大ファンで、最大規模のファンサイトstarmen.netの設立者である。
jp.fangamer.com
STARMEN.NET - EarthBound / Mother 3 Goodness.

北米ではMOTHER2(EarthBound)しか発売されなかったにも関わらず、地道な活動を続け、ニコ生放送で糸井重里本人から「スターマンクラブ」と間違って呼ばれてしまい、ニコ生のコメントで訂正される一コマがあり、なんと糸井氏からわざと「STARMAN CLUB」と書いたサインを送られるという事態に発展。
www.youtube.com
earthboundcentral.com

さらにその後来日し、糸井氏との面会まで果たしてしまう。
gigazine.net

初代MOTHERの北米版(開発ROMは流出している)もWiiU版でようやく『MOTHER Beginnings』として正式に配信された。残るはMOTHER3なだけだが、MOTHER3の英語版が正式にリリースされたら目標喪失状態に陥るのでは? と勝手に心配している。余計なお世話か。余談だが、先月発売を発表したニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」の北米版にはMOTHER2の収録がアナウンスされているのに、日本版のリストにはないことが話題となった。任天堂は回答していないが、筆者は「北米では発売当時はワゴン、後年評価されてカートリッジの価格が高騰している」ことと、「starmen.netを中心とするファンコミュニティの熱心な活動」が少なからず影響していると考えている。
nlab.itmedia.co.jp
彼らは3.11の時もすぐさまチャリティゲームマラソンを行なっていたし、日本のゲームセンターに一時期投入されていたどせいさんのぬいぐるみ(もちろん国内限定)を大量に捕獲して、彼のチャリティを盛り上げるために大量に寄付したりと(返礼としてFangamerが取り扱う大量のグッズを戴いた)やり取りを重ねているので、Fangamer含めて信頼できる人である(注:本書は普通に買った)。

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『平成6・7年度 ハドソンコンピュータデザインスクール 卒業制作 最終号』を入手した

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※2017/06/28追記 一部画像を修正しました。
※2017/06/29追記 CD-ROM2およびCD-Rの寿命について追記しました。

はじめに

PCエンジン SUPER CD-ROM2 用の非売品タイトル『平成6・7年度 ハドソンコンピュータデザインスクール 卒業制作 最終号』(以下、HCDS1995)を入手した。これは、今は無きハドソンが行なっていたゲーム学校「ハドソンコンピュータデザインスクール(HCDS)」の卒業作品を収めたCD-ROMである。当時の関係者から譲ってもらったものだが、卒業アルバムでもあるため住所録がある。面倒事は御免なので、事前に住所録のページだけ抜いてもらった(ホチキス止めだったので容易だった)。したがって、手元にあるのは厳密には「完品」ではない。

平成3・4・5年度版の存在は既に明らかになっているが、今回入手した『平成6・7年度(最終号)』の存在がウェブ上に上がるのは本記事が初めてだと思う。この最終号の冊子にはHCDSの年表が記されており、これを読むとHCDSは平成3年度から7年度まで毎年行われていたことがわかった(1年制だが平成6年度のみ2年制)。よって、本作を持ってネット上で全ての年度版が確認されたことになる。

平成3年度版(1991年)

Hardcore Gaming 101: Heisei 3rd Year (1991) Hudson Computer Designers School Graduation Album

上記記事を元にしたGigazineのイタコ訳
gigazine.net

平成4年度版(1992年)

PCエンジンの幻級ソフト『ハドソンコンピュータデザイナーズスクール 卒業記念アルバム』が50万円で落札される!!
famicoroti.blog81.fc2.com

平成5年度版(1993年)

murakun5555.at.webry.info

平成6・7年度版(1994年、1995年)

このエントリ
※平成6年度のみ2年制、7年度は1年制だが、このエントリでも紹介する卒業アルバムは6・7年合わせて1つである。

ブログ『ファミコンのネタ!!』によると、平成4年度版がヤフオクに出品され、なんと50万7000円で落札されたようである。50マンって。その50マンの内容は、学生が作った製品未満のゲームっぽい何かですよ? 完全にコレクターズアイテムというか、レアリティで取引されている。レトロゲームあるあるだが…。

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『ハッカーの学校 ハッキング実験室』を読んだ

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データハウス様から本書をいただいてから2ヶ月弱も経ったが、『ハッカーの学校 ハッキング実験室』(黒林檎著・データハウス)を読んだ。

ハッカーの学校 ハッキング実験室

ハッカーの学校 ハッキング実験室

タイトルや装丁を見る限り、いわゆるIPUSIRON3部作『ハッカーの学校』『個人情報調査の教科書』『鍵開けの教科書』に続くシリーズっぽいが、本作は別の著者である。

ハッカーの学校

ハッカーの学校

ハッカーの学校 個人情報調査の教科書

ハッカーの学校 個人情報調査の教科書

ハッカーの学校 鍵開けの教科書

ハッカーの学校 鍵開けの教科書

いぷろん本は、様々な書籍からの「メモサイト」であるSecurity Akademeiaに立脚した構成である。とはいえ、コピペブログの安易なそれとは違い、膨大な読書量でないとこの文章量と密度は出せない。本書は著者が違っており、プログラムとソースコードの解説が主体となっている。したがって、『ハッカーの学校』を冠しているが構成や文体は全く異なる。

いきなり比較から入ってしまい申し訳ないが本題に入る。

本書はPythonを習得していることを前提としている。Twitterのアカウントを自動取得するbotの開発に始まり、TwitterのDM機能を利用したC&Cサーバの実装まで行っている。言うまでもないが悪用可能な技術である。Twitterに限らず、フォロワー数やいいね、再生回数のようなカウントはお金で買うことができる。これらは自動取得されたアカウントによって「自作自演」されている。C&Cサーバについては言うまでもない。実装自体はシンプルなので、そのまま悪用を考えてもすぐバレて終わりだと思うが、ここから「自分ならどう工夫するか」を考える余地、という行間の面白さが本書にはある。本気で悪いことを考えようとしているのであれば当然の発想なのだが、だからといって気を利かせて本文中で無闇に勧めたりしてしまうと有害図書まっしぐらである。このバランスは難しい。

Pythonで通信プログラムを書いた経験があれば本書の内容は理解できるはずである。ただしロジックの説明が弱いと感じた。レイアウトの制約が厳しい紙の上で、わかりやすく説明するのは非常に難しいことだが、コードが読めないと難儀するかもしれない。繰り返しになるが、本書はプログラムとソースコードの解説が主体である。タイトルが示す「実験室」は、前3作との違いを明確に表現している。しかし、ソースコードは紙に印刷されたもののみなのが辛い。暗号が武器とみなされこのままでは輸出規制に引っかかるため、ソースコードを書籍にして言論・出版の自由を盾にして国外に合法的に流通させたPGPのように、大人の事情なののだろう。

この著者は学生の頃に書いたそうだ。自分が初めて書いた原稿も学生時代だが、今日に至ってもまだ共著で出したことしかない。単著で書ききるのはとてもとても大変なことである。ましてや、学生だと引き出しも限られるのでさぞかし大変だったと思う。SNSが普及した今となっては誰もが「作文」しているが、単に書くだけでは作文技術は磨かれない。ウェブに上げる文章よりも、書籍として出る文章の品質はずっと管理されるべきと思うので、身構え方も異なると思う。自分は原稿を初めて書くことになって慌てて『日本語の作文技術』と『理科系の作文技術』(どちらも名著)を読んだ。こういう体たらくなので『クラッカー・プログラム大全』の自分の文章は今見るとひどすぎて読み返したくない。本書の著者もそういう取り繕いをやっているのではないかと想像すると、これはこれで面白い。自分も頑張らないとね。

理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)

理科系の作文技術(リフロー版) (中公新書)

GAMERnium版kazzoクローンをWindows10で動作させる&本体のレトロブライト化

秋葉原ラジオセンター内の『家電のケンちゃん』(危なっかしい名前だ)のジャンク市を覗いてみた。ここはFM音源ガチャなど奇抜な企画が見られ、ガチャで入手したFMサウンドチップを実際に動作させている人もいる。
togetter.com

FM音源は全く触れたことがなく、メガドラではなくスーファミ派だったし、PC-98も86ボードを持っておらずBeep音しか知らないので、PSGからPCMに一足飛びである。FM音源のチューニングとか超難しいと聞いている。
www.nintendo.co.jp

肝心のジャンク市は刺さるものが見つからなかった。坊主で帰るのもアレと思い、同人ハードウェアに手を出してみることにした。kazzo互換機って言って分かるだろうか。ファミコンのROMイメージを吸い出したり書き込んだりできるオープンソース・オープンハードの装置である。いわゆるマ●コン的な使い方もできなくはないが、それでは明らかに効率が悪いので(身も蓋もない言い方だが全てのROMイメージはネット上にある)、自作のファミコンソフトを実機で動かしたいといったニッチな用途に向いている。

エミュでも十分だと思うでしょ? 相当枯れたハードとは言えエミュは完全ではない。特にファミコンのようにカートリッジが単なるストレージではなく、バンク切り替えやVRAM拡張、音源などを追加できるハードウェアであるため、そのハードウェアの種類(Mapperと呼称される)だけエミュレートが必要になる。それ以前に、ゲーム機のエミュレータは概してアーキテクチャの再現よりも既存のゲームソフトの再現性が優先される。事実、Nestopiaなどはゲーム毎にパッチをして無理矢理動作させている。したがって、自作プログラムで少しズレたことをやると結構エミュの再現度に引っかかってしまうのだ。コピープロテクトの範疇になるが、プログラムから実機とエミュを判別する方法はいくつかある。

GAMERniumのGMN-02-Aを組んでみる

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ということで、今回はGAMERniumのGMN-02-Aを購入した。
gamernium.com

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