RetroPieをもう少し調査することにする。
以前のエントリでは、デフォルトではインストールされていないワンダースワンのエミュレータをインストールする方法を記したが、やはりRetroPieに和製PCを追加したい所である。ということで、新規にエミュレータを追加したい場合を考えたいが、RetroPieの対応状況によって難易度(というか手間)が変わる。本エントリからは、インストール方法の異なる4種類の和製PC『MSX』『X68000』『PC-88』『PC-98』の各エミュレータを例にして説明する。
その1:MSX(OpenMSX)の場合(簡単!)
いきなりだが、MSXを和製PCと呼んでいいかはやや微妙な気がする。が、話を進めるため今回はOpenMSXをインストールする。ワンダースワンと同じ手順で良い。
OpenMSXをインストールする
RetroPieメニューからRetroPie Setupを選択するか、以下のコマンドを打つ。
$ sudo ~/RetroPie-Setup/retropie_setup.sh
RetroPie-Setup Scriptが起動するので、[Manage package] [Manage optional packages] [openmsx] [Install from binary] と選択するとOpenMSXがインストールされる。
MSXエミュを起動するにはMSXのBIOS ROMファイルが必要であるが、OpenMSXにはC-BIOSというオープンソースの互換BIOSが同梱済みなので、改めて配置する必要はない。ただし、このBIOSは完全互換ではないので、動かないROMがあるようだ。本物のBIOSが必要であればWikiに載っているBIOS ROMファイルリストから念写して欲しい。
MSX · RetroPie/RetroPie-Setup Wiki · GitHub
ROMを配置する
ROMイメージは以下に配置する。
/home/pi/RetroPie/roms/msx
今回は、2005年に開催されたMSX用ゲーム開発コンテスト”MSXDev'05”で優勝した、ものすごく悪魔城なアクションゲーム『The Cure』を、動作確認用に配置した。
MSXdev’05 - MSXblue-dev
再起動するとメインメニューからMSXを選択できるようになる。
The Cure
OpenMSX上でThe Cureが正常に動作するはずだ。
[TAS] MSX The Cure by scrimpeh in 08:40.85