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kobo Niaに256GBmicroSDを換装したら本のインポートができなくなったので直した

kobo niaについて記した記事が見当たらないので、メモ代わりに書き記すことにする。

安眠を得るために、本を読む際にバックライトが眩しいスマホではなく電子書籍リーダーを使うことにした。動作保証外な改造・CFWの導入、特に大容量化を望む場合はkoboが一番いいと聞いて、当時のエントリーモデルであるkobo Clara HDを購入した。そのうち、勉強用と娯楽用に端末を分けることを思いつき、エントリーモデルのkobo Niaを追加で購入した。

これに先立ってCFWをいじってみたが、CFWのメリットはそれほど感じられなかった。ここでは大容量化だけの実施にした。koboシリーズは外装を開けるとmicroSDが挿さっており、ddで大容量microSDにデータをバックアップして、パーティションを操作すれば最大256GBまで大きくすることができる。

以下は自己責任でお願いします。

koboの容量を最大化する(8GB→256GB)

koboの外装を開けてmicroSDを取り出す

f:id:eagle0wl:20201213153408j:plain
左:kobo Clara HD、右:kobo Nia

プラ製のオープナーをねじこんで外装を取り出す。絶対に金属製のマイナスドライバーを使ってはいけない。

kobo Niaは容量8GBと認識されているが、本体に挿さっているmicroSDは16GBだった。

koboに挿さっているmicroSDのイメージを取る

Ubuntuで実施した。

一例)

# dd if=/dev/mmcblk0 of=/tmp/kobo_nia.img

WindowsmicroSDを差し込むとフォーマットを促されるが、絶対にフォーマットしてはいけない。

大容量microSDのフォーマット

Windowsで実施した。

まずはSD Formatterで大容量microSDをフォーマット。続いて、大容量microSDFAT32でフォーマットした(exFATではない)。Windows標準ではexFATしか選択できないため、バッファローのDISK FORMATTERを使用した。

イメージの複製

Ubuntuで実施した。
バックアップを大容量microSDに複製する。

# dd if=/tmp/kobo_nia.img of=/dev/sda

パーティションの拡張

Ubuntuで実施した。gparted を使った。
KOBOReaderをいったんアンマウントしてから新規作成すると容量を広げられる。とりあえず末尾にスワップパーティションを設けた(linux-swap 2GBにした)。

動作確認

kobo Clara HDまたはNiaに差し込んで動作確認を行い、デバイスのリセットを行う。

f:id:eagle0wl:20201213154410p:plain
容量が増えていることがわかる。

※自分の環境では以下のmicroSDkobo Clara HDで認識しなかった。
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本体アップデートを行う(画面左上にあったメニューが下部に移動する)。

kobo NiaのmicroSDを換装すると本をインポートできない?

もしかしたら自分の端末だけかもしれないが、以下はメモとして残す。

kobo Clara HDはmicroSDの換装だけでうまく動作した。しかし、kobo Niaだと本のインポートが思うようにいかなかった。本来であれば、

(1) koboをPCにUSB接続する
(2) kobo電子書籍データをコピーする
(3) USBケーブルを抜く
(4) koboの画面にプログレスバーが表示され、本がインポートされる ←これが動かない
(5) 追加された電子書籍を読めるようになる

こうなるはずだが、(4) が起こらず電子書籍を読めないのである。たまにインポートされることもあるようだが、原因はわからなかった。これだとただの石版になってしまうので、本のインポートができるよう解決策を考えた。

NickelMenuの導入

本がインポートされない問題は、NickelMenuを導入することで解決した。
www.mobileread.com

USB抜き差しでインポートされないことが多々あるので、明示的に「ホーム」から「本のインポート」を選べるよう項目の追加を行った。

KoboRoot.tgz を、PCと接続したkobo端末の.koboフォルダにコピーして、ケーブルを抜いて再起動する。「ホーム」のドロップダウンに「NickelMenu」が追加されているが、この時点ではまだ使えない。

.adds/nm フォルダにある doc ファイルをテキストエディタで開き、末尾に以下のテキストを追記する。文字コードUTF-8

menu_item :main   :本のインポート            :nickel_misc        :rescan_books_full
menu_item :main   :スクリーンショット機能    :nickel_setting     :toggle:screenshots
menu_item :main   :ライブラリ:すべての本    :nickel_open        :library:all
menu_item :main   :ライブラリ:著者          :nickel_open        :library:authors
menu_item :main   :ライブラリ:コレクション  :nickel_open        :library:shelves
menu_item :main   :ホーム                    :nickel_misc        :home

本当は先頭1行の追加だけでよいが、右手親指が届くところに置きたい項目を追加している。

f:id:eagle0wl:20201213154437p:plain
これで、ホームに追加された「NickelMenu」→「本のインポート」で無事本のインポートができるようになった。

スクリーンショット機能を追加している。スクリーンショット機能をenableにすると、電源ボタン押下でKOBOeReader 直下に png ファイルが作成される。

換装に使用したサンディスクの256GBmicroSD。kobo Clara HDでもkobo Niaでも認識した。